病気の予防 |
たまごビル院長 石垣 邦彦 経済的発展は、人は神でおれない証であるとの根源的洞察がある。経済的発展とは人間とは、文明とは何か? 文明の本質をたまご理論にもとづき、つきつめると人間の生活をよりよくしようとする本能からくる 分化と利便である。 この結果、経済的・文化的発展、豊かな消費がなしとげられた。しかし、この逆に文明の本質である分化と利便が広がれば広がるほど、深まれば深まるほど、 人間としての統合化された生活感覚 とその伝承性の欠如が顕著となり、現代日本の経済的、社会的問題の原因となっている。 神戸殺人事件、堺通り魔事件、中学生女教師殺人事件、しかりである。 人の健康でもまた同じである。 分化と利便による人間としての統合化された生活感覚とその伝承牲の欠如が現代の日本の病の根本原因である、 (1)ストレスと孤立、 (2)運軌不足と片よった動き、 (3)飽食と誤食を形づくっている。 病の原因である日常生活内容 1.身体的相関関係 2.精神的相関関係 3.生い立ち・今までの人生の流れ 4.(内)夫婦・家族関係 (外)社会的・公的関係 5.現在の支え 6.死までの流れ 1次的根源的基準 快(ここちよさ・気もちよさ) 楽(たのしみ・おもしろみ) 「病は不自信の処に在り」 (出典)中国・唐臨済義玄「臨済録」示衆(解釈)病は自己を信じないことから 起こる。 (心と体の快楽を感覚的に受けとれないことから起こる) 現代の忙しく、ひまな社会にあって自分の本当の心と体の調べを素直に受け入れることは非常に難しい。しかし病になる前には、何年も何十年もまえから必ず自覚症状あるいは不定愁訴として知らせてくれる。丁度踏切りを電車が通る前にカンカンと音が鳴り遮断機が降リる様に。 人間にとってそれは何でしようか。それは「快」(心地よさ・気持ち良さ)「楽」(楽しみ・面白さ)であります。自分の心と体を信じ、その警告基準である快楽反応に従っていれば、自分自身の由来とあり方について、絶えず立ち戻る事が出来、真の自由が得られます。 言葉を変えていいますと、自然・人・自己の心身とのやりとりで快楽を求める事により、自分を活かし人が生きる状態が生まれてきます。 これが人生幸福になる大きな柱であり、病をなおす中心であり、病気の予防の根本であります。 2次的根源的基準 消化管の運動機能 人間は食べる事により生きています。食ベずには死んでしまいます。 口から肛門までの消化管が消化吸収して体を動かし、頭を働かせ、感覚を受けとる事ができます。更に非常に重大な事ですが消化機能だけでなく 消化管の運動機能に着目致しました。 この中身が空白である中腔器官、胃・小腸・大腸が消化機能だけでなく、人体の力学的なバランスをとる要であり、血液等体液循環の磯であります。 昔の諺に「腹八分目に医者いらず」あるいは中国の古典抱朴子の中に、「長命を得んと欲すれば腸中当に清し」「不老を得んと欲すれば腸中滓なし」とある様に、食を控え胃腸を丈夫にしていれば、健康でおれますよと言う格言であります。 現代の病の殆どは(生活環境病) すなわち (食のとり方のまちがい病)であり、その影響が必ず腹部消化管の運動機能に現れ警告を発してくれています。 3次的根源的基準 健康体の三大特徴 (1)頭部と足先の温度差 「健康体」の場合,頭部が足先より約1度から3度高い範囲である (2)腹部の形態と腹部の温度分布 「健康体」の場合、立位で上腹部が下腹部より少し低く、手で圧迫しても 庄痛はなく、しこりもなく、その圧迫をとくとすぐに元に復する柔軟性が あり適度な緊張がある。また、腹部全体は温かくほぼ同一温度である (3)立位での姿勢 「健康体」の場合、正面からみると脊柱は正中線上でまっすぐであり、 側面からみると生理的に適切なS字状の湾曲を保ち、人体の各部位に 余分な緊張と力の過剰な負担がない 4次的根源的基準 健康体の様態 1力学的に安定し 2血液循環等体液の流れ良好 3自律神経・ホルモンの働きが安定 4消化・吸収・排泄良好 5呼吸が深く 6皮膚につやがあり、筋肉に適度な固さがある状態 この第1から第4基準を理解されますと、健康な心と体のなり立ち・経過・状態がわかります。 今現代の自己の心と体を現す状態を比較でき、フイードバックして正位置にコントロールし、病の治療と予防に活かせる事になります。 私は診療しておりまして治療方法として絶えず簡単・便利・納得できる理論で、日常生活の中で活かせられ一人でも実行できるものを考え、患者さんに指導させていただいております。 ROB治療で健康を取り戻し社会復帰 をした方々が、沢山おられます。 |