たまごビル健康講座   平成19年3月10日



3月度 演題 
 
心臓病・胸部大動脈瘤について

      講師  八尾徳洲会総合病院 酒井 敬 先生





 酒井先生は八尾徳洲会病院で心臓の手術をされていますが、
考え方は石垣先生と同じで、病気を予防し、病気になりにくい
生活習慣をすることが大切と言われました。

日本人の三大死因は一位が癌、二位心臓病、三位が脳血管疾患
との事です。心臓病と脳血管疾患を合わせると一位の癌とほぼ同数
になります。これらの疾患の原因は血液の病気との事です。

血管が細くなったり、詰まったりするのは、血管の壁にコレステロール
などが沈着し、血管を傷め、詰まらせるからです。ここで、動脈硬化の
原因や症状、手術の方法などを、スライドを使って分かりやすく説明が
有りました。




動脈硬化の原因は、生活習慣病が一因となっており、生活習慣を改める
事により動脈硬化は予防出来ると考えられます。
 (1) 喫煙や深酒、ストレスなどは、酸化ストレスと呼ばれ、体内の
    活性酸素を増加させ、血管の壁を傷つけ、動脈硬化を発生させます。
 (2) 動物性脂肪などは、高脂血症の原因になります。動物性脂肪を
    食べた場合、腸からの排泄を促進してくれる植物繊維を十分に
    摂る事も重要です。現在は食事が欧米化しており、従来より肉食
    が増えているので、野菜などの必要量も増えている為、結果的に
    野菜が不足する事に成っているとの事です。
 (3) 糖尿病、肥満症は、カロリーの摂り過ぎで起こります。飽食の時代と
    呼ばれ、食事の量が増えており、また、甘い菓子類などの間食が、
    大きなカロリーとなっています。

動脈硬化を予防する為には、
 (1) カロリー制限と植物繊維を摂る献立。
 (2) 禁煙、深酒をやめる。
 (3) 自分なりのストレス解消。
 (4) 適度な運動などが有効です。