4月度 演題 佐藤先生の体験談 ピンピン・コロリといきたいね 講師 元八尾徳洲会病院 院長 介護老人保健施設「あおぞら」施設長 佐藤 義基 先生 |
【佐藤先生の経歴】 昭和42年3月大阪大学 医学部を卒業。 昭和54年兵庫医科大学 の講師。 昭和60年八尾徳洲会病院 院長。 平成11年から介護老人保健施設 「あおぞら」 施設長。 【健康講座】 本日は話の内容を少し変えて医療と介護の話になりました。 (介護について) 介護は、医療が必要でない人が対象なので、施設に入っている人が病院で受診する場合は、介護施設側が費用を負担します。また、薬の費用も介護施設側が負担します。 この為、受診を抑える部分が生じます。また、高齢者は沢山の薬を飲んでいます。薬を減らすと、弱っていた高齢者が元気になる事が多いとの事です。 (介護スタッフ) いわゆるヘルパーさんは、教育環境が無い為、お手伝いや助手になってしまい、一人前のプロが育っていない。新人を一人前の介護者に育てるリーダーとシステム環境が必要。 (混合診療) 保険を使った医療では、医療保険で認められた医療行為以外は、してはならない事になっています。つまり、保険外の医療行為をする場合、保険は使えなくなります。 これは、新しい抗がん剤が外国などで発明された場合に、未承認の新しい抗がん剤を使うと保険が使えなくなる問題で、注目されました。 しかし、この問題は深い意味があり、慎重に対処して欲しいとの事です。 現在、アメリカなどでは、高額所得者には充分な医療が施され、低所得者には、医療が充分に行なわれないなど、医療差別が起こっていますが、日本でもその様になる可能性があるためです。 (研修制度の変更) 現在まで、医師になる場合、すぐに専門研修になっていて、一般の病気の経験が少ない医師が誕生する場合があった。今回の変更では、一般の研修を行なってから専門研修を行なう様になりました。 しかし、素人の医師を一人前に育てる環境が必要とのことです。 (ゲーム脳) ゲームや携帯メールに長時間熱中している時、また、幼児にテレビを長時間見せている時、重要な判断や行動決定をしている大脳前頭葉の前頭前野と言う場所が働いていない事が分かってきました。 前頭前野が弱ると、書く、話すなどが出来にくくなり、キレる現象などに関連します。 子供が長時間ゲームをしている場合、やめさせるのが親の務めです。 (若い人の為に) 若い人が、ちゃんと育ってもらえる様に貢献したく、次の3つの言葉を考えました。 ”敬”、”忍”、”恥”です。 人や自分を大切にする”敬”、我慢して身に着ける”忍”、自分自身に恥じない”恥”。 (ピンピン・コロリ) 95歳まで、食べて、動いて、出して、寝て、話をして、生きるようになりましょう。 元気に95歳を超えると、ピンピンしていて、いつかコロリといけるようになります。 |