たまごビル健康講座   平成16年7月10日



 
7月度 演題 
  
  胃ガン・大腸ガンについて 
        40年一筋に消化器ガンを診て

 
 講師 八尾市民病院 前院長 奥田 博 先生 




 【たまごビル院長 石垣 邦彦 先生】

奥田先生が急患で遅れられたため、石垣 院長より、機能と器質についてのお話が有りました。

現代医学では、検査により器質の変化をとらえる事が出来るようになってきたため、腫瘍などが早期に見つかり、ガンの治療などに大きな成果をあげてきています。

しかし、検査に引っかからない機能の変化に対しては、なかなか有効な治療法が有りません。

たまご理論では、内臓の動きに、重点を置き、弱った内臓を活性化することにより、免疫力を高め、多くの人々を健康生活に戻してきました。

正しい食生活、正しい姿勢、内臓の活性化により、多くの病気を予防し、自分の健康は自分で作っていこうと言われました。

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 【八尾市民病院 前院長 奥田 博 先生】 

八尾市民病院で消化器を専門に診られ、様々な消化器のガンを治療されてきた奥田先生は、スライドを使って、日本でのガンについて説明され、そして、専門の消化器のガンについて説明されました。

日本では昭和30年代までは、結核や肺炎の死亡率が高かったのですが、抗生物質により、死亡率は少なくなりました。

しかし昭和35年ぐらいから食生活が変わり、動物性脂肪をたくさん食べるようになり、大腸ガンが増えてきました。
胃ガンは少なくなっています。

これは冷蔵庫などの普及により食べ物の保存が良くなり、保存のための塩分が少なくなったためで、塩分のとりすぎが無くなって来た為です。

また、日本では肺ガンが増えています。先進国は禁煙が進み、肺ガンが少なくなっているのに、日本では喫煙が減らないためです。

タバコはやめないと肺ガンになりやすくなります。特に、タバコをすいながら、お酒を飲むことは最も悪い事です。タバコはやめましょう。



スライドを使って、消化器のガンについて、原因や検査方法、処置について詳しい説明がありました。

現在消化器のガンは、早く見つかれば簡単な手術で処理できるようになってきています。

大切な事は、症状があれば出来るだけ早く検査を受けて治療する事です。

また、定期的に検査を受ける事も、大切な事です。



スライドは大腸ガンの発育です。
大きくなったポリープはガンになる前に、早めに取っておく事も大切です。
また胃ガンの原因といわれているピロリ菌を駆除する事で多くの胃ガンを予防できます