たまごビル健康講座   平成16年5月8日



 
 5月度 演題 
  
  成人病予防について 
        

 
講師 八尾徳洲会総合病院   院長 福田 貢 先生






 心臓内科専門の八尾徳洲会総合病院の福田院長先生から心臓や血管の成人病の予防について講演をして頂きました。

まず、コンピュータを使いプロジェクタで、心臓を動かしている冠動脈が詰まっている動画を見せていただきました。

 

32才、身長約170センチ体重約90キロの男性は、姉の体重が100キロを超え、両親共に糖尿病という家庭環境でした。

この患者さんの場合、詰まった血管を広げる手術はありますが、また同じように血管が詰まってくるとの事です。また、血管が詰まるという事は血栓が出来やすく、心筋梗塞や、脳梗塞を起こす事になります。

10年前までなら、手術で直ったと考えられていましたが、現在では、再発や梗塞が起こらない様、予防が大切と考えられているとの事です。

 ◇血管の成人病を予防するには
  (1)血圧を上げないようにする。 
      血圧は薬で下げられますが、体がついていかなくなる。
      普段から食事と運動で血圧が上がらないようにすることが大切。

  (2)やせること。

  (3)コレステロールを上げないようにする。 
      コレステロール値が250を超えると危険である為、薬で下げなければなりません。
      食べるとコレステロールは上がるため、食べすぎや、間食(菓子類)、酒、ビールなどを
      控えましょう。

  (4)タバコをやめる。 
      タバコは血管を縮める為、有害です。

  (5)遺伝に注意 
      両親が糖尿病である場合や、兄弟姉妹に血管の詰まる病気の在る人は、
      心筋梗塞、脳梗塞になりやすい為、特に注意が必要です。

  (6)不整脈に注意 

     果物を多く食べ、血管を傷めないようにしましょう。

 ◇脳梗塞が起こったら。
    脳の血管が詰まり脳梗塞が起こった場合、血栓を溶かして再び血液を流すと
    痛んだ脳の部分から出血する事が多く、重大な事態になるとの事です。
    従って、脳梗塞が起こる前に予防することが大切で、起こってしまったら
    既に手遅れなのです。

   石垣院長が常に言っておられる、「自分の体に責任を持つこと、自分の病気は
   自分で直す(予防する)」事が大切なのです。