たまごビル 健康で生きる力をつける講座 平成29年10月14日 予防接種(ワクチン)について 講師 DIPEx Japan理事長 別府 宏圀 先生 |
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【たまごビル院長 石垣 邦彦 先生】 たまごビルでは「人は楽しむために生まれてきた」という理念を持っています。 ご縁のあるみなさんに人生を楽しんでいただきたいと願っています。 日本は恵まれていて高齢化が進みました。 しかし、それとともに身体の不調が多く出てくることになりました。 これは、高齢化による当たり前のことです。しかし本人にとっては、初めての事なので、慌てて医療や行政に丸投げしてしまってしまいます。痛いから治してと、丸投げしてしまいます。 本当にそれでいいのでしょうか。 予防接種も、良い面と悪い面があります。言われたら飲むというのではなく、本当に必要なのか考える必要があります。 クスリでも、予防接種でも大変な副作用がありました。マスコミの報道は一時的です。 今、本質的なことを探っていく良い機会です。 今日の講師の別府先生は、良心の塊で、日本でのクスリの副作用の分野を引っ張て来られ、日本で一番クスリに詳しいドクターです。予防接種をみんなで考え、良いところも悪いところも知りましょう。 考えずに予防接種をすることは問題だと思います。 |
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【別府 宏圀 先生】 いろいろなワクチンがありますが、医者として今の時代を見ていると、少し気になるところがあり、どうすれば良いのか、一緒に考えていこうと思います。 一般的には、国も専門家も予防医学が大切なので、病気にかかる前に予防するのが大事と言います。天然痘をワクチンで撲滅できたのは、多くの人が亡くなった時代から見れば、すごい進歩であり、多くの人が助かったのも事実です。しかし、予防医学やワクチンを過度に期待しすぎているのではないかと思います。 ワクチン(vaccine)は、感染症の予防に用いる医薬品です。病原体から作られた抗原を投与することで、体内に抗体を作り、感染症に対する免疫ができます。 免疫 「自分と違う異物」ウイルスや細菌などが体内に侵入してくると、体は察知して、攻撃したり、排除するシステムがあります。一度入ってきた病原体は記憶され、すぐに抗体ができるようになっています。しかし、間違って自分に対する抗体もできる場合があります。 自己免疫疾患 自己免疫疾患とは、本来私たちの中に備わっている免疫が、何らかの原因により自分自身の正常な細胞に対して敵対反応を示してしまい自分の細胞・組織に炎症などを起こす病気です。 ほとんどの臓器に対して起こることが有ります。ただし、そんなに多くはないのです。 |
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「自然免疫」:常に体内を監視し、「自分と違う異物」を認識して、いち早く攻撃態勢を整える。 初期段階の防衛線です。 「獲得免疫」:より選択的で強い破壊力を持つ仕組み。がんなどの強力な敵に対抗します。 キラーT細胞の攻撃や、B細胞は抗体で攻撃します。 特定の病気に対して抗体ができるのもこのシステムのお蔭です。 ワクチンは、この「自分と違う異物」を認識するシステムを使って抗体を作ろうとしますが、なかなか簡単にはいきません。 複雑なシステムを使っているため、人によっては間違って自分に対する抗体を作ってしまい、自己免疫疾患を起こす事があります。 昔は、「1000人の人が助かれば、1人ぐらい具合が悪くなっても仕方がない」という考え方がありました。 その一人の人は、「特異体質」と言われました。特異体質だから仕方がないとされました。 特異体質だからクスリのせいだと証明できない。だからクスリと関係ないとされています。 免疫を使ったワクチンは、非常に便利で役に立つものですが、全部が全部安全ではありません。 そのような、不完全性を理解するのが大切なことです。 最近、専門家は問題が起こると「想定外」と言います。免疫や予防医学の専門家も「想定外」と言い始めています。 HPV(子宮頸がんワクチン)のとき、専門家に相談しました。 その患者はHPVワクチンを打ってから症状が出たので、HPVワクチンが原因だと考えるのが当然です。 しかし専門家たちは、原因が証明できないから、関係がないと言い始めました。 そのような論理がまかり通るような世の中になってきました。 私たちは、それはおかしいと正面から言わなければなりません。 専門家は、自分の専門分野の利益を守る人になっています。 私たちは素人の専門家として、おかしいことはおかしいと言わなければなりません。 |
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私たちは病気を1回経験すると、それに対する抵抗力が出来、抗体を持ちます。 最初に感染症が発生したときは多くの感染者が出ますが、次の年には多くの人が抗体を持っていますので感染しません。 感染していない人にも、予防注射で抗体を持たせれば感染しなくなります。 それが免疫による予防です。危険なことが起こらないワクチンが出来れば、良い予防注射になります。 しかし、最近の政府や製薬会社は予防医学を良いこととして、安全を確認しないまま売り出しているようです。 政府も専門家もWHO(世界保健機関)も信頼できなくなっています。 WHOは正義の神様がいる所と思っていましたが、WHOさえも信頼できなくなっています。 彼らは、「世界中でHPVワクチンが使われています。何千万人に使って安全性は証明されている。」と言い、不完全さに目をつぶっています。 |
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過去の予防接種による障害(全身まひ、植物状態になった方) 少数の被害者は科学の発展のため仕方が無いのか。保障さえすればよいのか。 予防接種で障害が出る可能性があるのに、こうした対応が許されるのは ●原疾患の危険性が甚大で、ワクチンで防ぐことができなければ、一国家/一民族が 消滅しかねないほどの危険が迫っているとき ●予防効果が極めて高いこと ●副作用の危険について予め推測が可能であり、選別・回避が可能なこと ●危険性を皆に、正しく伝えていること HPVワクチンの危険性は正しく伝えられたか。がんは予防できる時代になったという、 良い面の宣伝ばかりではなかったか。 ●補償が誰の目にみても十分であること 開発企業・研究者・行政の責任 ●ワクチンの危険対益比が適正に評価され、正しく伝えられているか ●他に代替策はないのか ●研究・開発の過程で第三者の厳正なチェックが必要ではないか 製薬会社、研究者、医師などは同じ利益を受ける(儲かる、名声が上がる)ので、 利益に関係ない一般の患者や社会人が正しくチェックする必要がある。 ●不特定多数の健康人に与えられる薬品なのだから、危険性は最小限にとどめるべき ワクチンは病気の人を治すのではなく、健康な人に与えるのだから、安全でなくてはならない。 健康な人を病気にすることは、あってはならないことです。 |
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子宮頸がん (ヒトパピローマウィルス)ワクチンとは? HPV(ヒトパピローマウィルス)には様々な免疫回避の仕組みが用意されており、免疫を回避して潜伏感染する。 その結果長期に持続感染すると、細胞内の遺伝子変化が誘導されて発がんに至ります。 |
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このようなHPVの特性があるため、「免疫」状態を作り出すことはなかなか難しい。 何故なら、通常の病原体感染とは異なり、HPVは表皮の基底膜よりも深い層に侵入しない (つまり、体内深く入ってゆくことをせず、表皮のごく一部にとどまっている)ため、これより深部に存在する樹状細胞や マクロファージなどの食細胞と遭遇する機会が少ない。 このため、HPV(ウィルス)に対する血中抗体価は上昇しにくく、ウィルスに罹患した細胞を攻撃するキラーT細胞も出現せず、 免疫の仕組みが働きにくいのです。 HPVのこのような性質から、必然的に、有効なワクチンを作成するのが難しいことになります。 |
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HPVには様々な免疫回避の仕組みが用意されており、有効なワクチンを作成するのが難しいのです。 こうした条件下で開発されたのが、現在使われているHPVワクチンです。このワクチンを注射すると、自然免疫で 得られるよりも100倍も高い抗体価に達し、その状態が十年以上にわたって持続します。 |
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今までのワクチンは抗体を作りますが、感染源が無くなると、抗体も無くなります。 そして再び感染源が侵入すると、抗体の記憶により、再び抗体を作って免疫します。 HPVワクチンは、強力な補助剤を使って、通常よりも高濃度の抗体を長期間(10年)に渡り浸みださせて、 ウイルスを侵入させないようにしています。長期間、高濃度の抗体が染み出ているのです。 通常のワクチンとは違うのです。 |
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被害の続出と一次接種勧奨を控える措置 2010年厚生労働省は「ワクチン接種緊急促進事業」でHPVワクチンを中学1年生から 高校3年生相当の女子は無料/低額で接種するようにしました。 2013年4月1日以降:予防接種法に基づく定期接種に含めた。 しかし、全身の疼痛、失神、痙攣などの有害反応を訴える者が続出。 2013年6月14日の専門家会議では、定期接種としての接種は継続するものの、 因果関係が分かる迄は積極的な接種勧奨を控える決定。 |
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イギリスでの副作用発生頻度比較 HPVワクチンだけがずば抜けて多い副作用 2010年に分かっているのに、対応していません。 日本の医学には、過去にいろいろな病気を発見した実績があります。スモン病(キノホルムが原因) 水俣病などです。これらは、一人一人の患者を診察し、現地に出かけて診て調査して記録して、病気をしっかりと診ています。 しかし、現在の研究者、厚生労働省は患者を診ずに報告書を見て判断しています。 やるべきことをしないで、因果関係がないなどと言っているのです。 |
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WHOからの批判声明 WHO GACVS声明は以下のように批判している ■2006年初頭にHPVワクチンが初めて認可を受けて以来 2億回分を超えるHPVワクチンが 世界中に配布された。 ■今日にいたる迄、本ワクチン使用の推奨を変更しなければならないような、いかなる安全上 の懸念も見出されていない。 ■日本では、一部のワクチン接種者に慢性疼痛その他の症状が起きた結果、国の予防接種 プログラムの中でこれを定期接種として積極的に推奨することが中止されたが・・・・・・ その結果、(日本の)若い女性たちは、防ぎ得るはずのHPV関連癌に対するリスクを抱えたまま 放置されることになった。 ■根拠薄弱なエビデンスに基づく政策決定は安全で有効なワクチンの使用を控えることに 連なり、真の害をもたらしうる。 |
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日本の医学会の状態(WHOから言われたので日本の一部学会から出された再開要望書) |
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HPVワクチンの安全性についての考察 製薬企業・各国の薬務当局・WHOが、「ワクチンの安全性に問題がない」と主張する理由としては、次の2つがあります。 (1) 接種群と非接種群の間に自己免疫疾患の発現頻度に差がない。 (非接種群にはHPVワクチンに使われている強力な補助剤を使っているため、接種群と 同等の自己免疫疾患が発現している。従って当然発現頻度に差が出ない。) (2)接種群における自己免疫疾患の罹患率と、地域住民を対象とした疫学調査で得られた 自己免疫疾患の罹患率との間に差がない 自己免疫疾患など、個体側の感受性・脆弱性が発病に大きく影響する場合、ほとんど 発生しないため、全体で比較すると差が出にくい。 WHOや専門家が主張している発現頻度に差がないという意見には問題があります。 |
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自己免疫疾患に罹りやすい(感受性の高い)人では、四分の一が異常(副作用)を引き起こすとしても、 感受性の低い大多数の人々には全く何も起こらないから、接種群と非接種群の間には有意差なしで、 安全なワクチンとみなされてしまいます。 |
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しかし、自己免疫疾患に罹りやすい(感受性の高い)人だけに限って見ると、その四分の一に 異常(副作用)が起こるとすれば、実はこんなにも多くの人がワクチン接種で被害を被ることになります。 HPVワクチン安全性神話のトリック ■全集団の中で、感受性の高い(自己免疫疾患に罹りやすい)人々が占める割合は少ないため、 個々の患者の免疫学的な特性を無視したまま、単純に疫学的手法を適用すれば、彼ら少数者は 大勢の中に埋没してしまい、ワクチンに問題があることが気づかれずに終わってしまう。 ■コンピュータは、副作用をコード化して取り扱うため、具体的な個々の症状記載が漏れ 落ちてしまう。 ■個別患者の訴えは、逸話的なものとして棄却され、空疎な数字による“エビデンス”が 一人歩きする。 |
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有効性 HPVワクチンは子宮頸がん予防に97~100%有効という主張について 予防効果が著しいと言えるのか? プラセボ群ではCIN3(高度異形性)が29/5260であったのに対し、ワクチン接種群ではCIN3が1/5305になったのだから、 相対的にみるとリスクを97%減らしたとしている。 しかし絶対値でみると、リスクは29/5260から、1/5305になっただけであり、その差は 29/5260-1/5305=0.0053 即ち、5/1000つまり0.5%リスクが減少したに過ぎない |
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このまま放置すると、日本はワクチン後進国になり、何十年かのちには日本だけが 多数の子宮頸がん患者の死を迎えることになるという主張 HPV感染と子宮頸がん発病 感染しても持続感染に移行する人は少ない ・異形成ができても90%は3年以内に消える ・上皮内がんは、「がん」とはいえない つまり HPV感染は極めて普通にみられ、大部分は自然に治ってしまう感染症で、たまたま ハイリスク群が長期に持続感染した場合、まれに子宮頸がんを引き起こすこともある |
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日本では子宮頸がん検診受診率が低い。子宮頸がんは検診で早期に発見すれば、 発生率を減らす事が出来るので、ワクチンよりも検診率を高めるべきです。 HPVワクチンの問題点 ●効果が不明確であること ●疼痛や失神発作などが程度、頻度ともにおおすぎる。 ●麻痺、けいれん、認知機能、記憶力などの高次機能の障害を伴い、しかも後遺症として 長期にわたって持続する恐れがあること。 ●性活動を行う女性の50~80%以上が生涯で一度は罹る感染症。しかも90%以上の感染例は 2 年以内にHPV が自然に消失する病原体を完全に駆除し、制圧することが可能か? 専門家という人を信用してはいけない。自分を守るのは自分しかない。 |
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【たまごビル 石垣院長】 自分の“からだ”は自分で責任を持って守ることが必要です。 自分の“からだ”の感覚をみがいてください。“からだ”の“しくみ”については、いつもお話しさせていただいています。 相談してください。 別府先生のような真摯な視点を持っている方はなかなかいません。先月の講座では、腰椎ヘルニアの手術をされている菊地先生が、 5年後に腰椎ヘルニアの手術をした場合と手術をしなかった場合を比べ、差が無かったと発表しました。 手術をする立場の医師が、必要でない限り手術をしない方が良いと発表できる資質は素晴らしいものです。 医療は本人の業績や収入のためでなく、患者さんのためという信念があるからです。 医療人はこのようなところを認識してほしいと思います。 |