3月度 生きる力をつける講座                   平成24年3月10日



 生きる力をつける講座 

   悩み多く、思わぬところに落とし穴のある人生をどう乗り切るか、

        その落とし穴の解決方法を考え 「生きる力」を身につけていただきます。



            いかに生きるか!   いかに死ぬか!

○石垣院長がインタビューした、終戦時満州からの引き揚げ者の体験談DVDから始まりました。
終戦時、満州から運よく日本へ引き揚げる事が出来た事。命が助かっただけでも運が良かった事。当時1000円だけ持ち帰れる事ができたが、その他全てを失った事。「若いころは、苦しい事の連続、楽しい事は何もなかった」と言っておられますが、必死で働いて、現在は幸せに暮らしておられる事。大変な時代を生き抜いた方の貴重な体験談でした。

○東日本大震災の映像から
 津波が来た時、生死を分けたものは何か。平和な日本でも、命に係る事が起こる時があり、いかに対応すべきか。

 石垣院長が指摘したのは、一つの生死を分けた事例でした。災害時避難マニアルでは、市民会館が指定されていました。津波が来た時、3階建ての市民会館にマニアル通り避難した方がみなさん犠牲になりました。一方、避難が遅れて市役所に引き返した方が助かりました。市役所は4階建てでした。皮肉な事に、マニアル通り3階建ての市民会館に避難した多くの方がみなさん亡くなったのです。

 もう一つ石垣院長が指摘した事例が有りました。堤防まで津波が来ているのに、カメラで撮影している人がいました。今まで、堤防を越えて津波が来た事が無かったため、撮影していたものです。実際に津波が来て、あわてて避難し、危うく命を落とすところでした。まさか、自分自身が津波にのみ込まれるとは思っていなかったのです。今まで見た事も経験した事も無かった事が起きたのです。

 人生は初めての事ばかりです。自分が死ぬとは思っていなかったのです。しかし、本当は死にかけていたのです。実際に亡くなられた方も多くいます。人生はマニアル通りにしていては、助かりません。常に、自分自身で正しく判断しなくてはなりません。私たちに当てはめると、慢性疾患の方は、マニアル通り薬を多量に飲み続けて良いのか。正しく判断しなければ、薬害で苦しむ事になります。


○人生をよりよく生き抜くには。
 副院長から、人生をよりよく生きるには一番大切な、感覚・感性をみがく事について、話がありました。感性とはなにか、また、どういうところから、感性をみがいていくのか。

男性参加者からの体験で、母親が寝たきりになった時、おしめを替える事が出来るのか。他人に任せてしまうのか。人間としての感性はどうあるべきかと、話が有りました。様々な体験が有り、それぞれの感じた事が発言されました。答えは一つではありません。

 人間は、必ず死ぬのです。死は避けられません。それでは、いい死に方とは、また、悲しい死に方とはどのようなものでしょうか。

 ・いい死に方   
    おしめの世話にならない。惜しまれて、亡くなる。感謝して死んでいく。
 ・悲しい死に方
   死にたいと願いながら、寝たきりで、苦しんで亡くなる。
    おしめの世話やその他、自分の事が出来ないで、多くの世話を受ける。

一生懸命に生き、自分の行動に責任をもち、人の世話にならず、物の見方・考え方が感性豊かで、皆から惜しまれて死んでいくような人生を送りたいものです。

 ○自律神経調整
 私たちは、40億年の間培われた身体の仕組みを持っています。この身体の仕組みを整え、身体の仕組みが喜び、楽しめる様な生活をする事が、生きる力、死にゆく力にもなります。
これをたまごビルでは“健康体”と呼んで、基本にしています。

 生活の中では、“緊張と弛緩”が大切です。いかに緊張するか、いかに弛緩するか、体操を通じ身体で感じられれば切り替えが素早く出来るようになり、自律神経の調整にもなります。

(1) 緊張
  仰向けに寝ます。足首手首をしっかり握ります。足首、手首から首にかけて緊張状態を作って
  いきます。身体を反ります、ふるえるほど力を入れて、こらえます。
  ゆっくり、1,2,3,4,5,と数えます。
(2) 弛緩
  少しづつ頭から、手足にかけて、力を抜いていきます。ゆっくり、1,2,3,4,5,と数ながら
  完全に力を抜きます。心地よい、弛緩の感覚を味わい、リラックスします。

2回ずつ、朝昼晩と行うと効果的です。
この体操で、緊張から弛緩の感覚が身体で覚えられ、リラクゼーションの効果も得られます。
  
(ご注意)
    高齢で首が堅くなっている方や、高血圧の方は、かるめの体操をして下さい。


 ○呼吸力を付けるリハビリ。
 患者さんが般若心経を唱える事で、呼吸の仕組みを活かし、呼吸力を付けるリハビリが紹介され
ました。高齢で、呼吸も弱り、体力も低下していた患者さんはROB治療(内臓調整)を受け、
上腹部の柔軟性が出来、呼吸力が良くなった事で、体力も向上してきました。呼吸の仕組みを
活かした般若心経を唱える事で、毎日のリハビリとしておられます。
  
 この様に、たまごビルでは「健康講座」で病気の予防を、
「生きる力をつける講座」で事件の予防をし、
身体的にも精神的にも「生き抜く力」をみにつけていただくことを目指しております。
人生を楽しむ事が出来るのです。